このページでは、現場における連結送水管の使い方を説明していきます。
連結送水管は、田茂の内に消防ポンプから水を送り、必要な階へ送水することができます。
消防ポンプ車から水を送る送水口や、建物内部にあり、放水する放水口があります。
役割としては、建物内でのホース延長を軽減するために設置しているという認識で良いですね。
設置が義務付けされているのは、
- 地上回数7以上の建築物
- 地上回数が5以上又は6で、延べ面積6,000㎡以上の建築物
- 延べ面積1,000㎡以上の地下街
- 延長50m以上のアーケード
- 道路の部分を有する防火対象物
連結送水管の概要
連結送水管の送水管は、内径100mm以上のものと定められています。(特例有り)
送水口と放水口は呼称65で統一されていて、送水口は65mmホースで接続し、放水口は、そこから分岐管を繋ぎ50mmホース又は40mmホースへ変換する活動もできます。
その場合は、放水が必要な階へ分岐管とホースと筒先を持っていく必要があるということです。
連結送水管には、乾式と湿式が存在しています。
乾式は、随時、送水管の中に水が空っぽの状態のものを言います。
逆に、湿式は常時、水が充水している状態を言います。高層建築物は、湿式でなければ認められず、ウォーターハンマーが発生しないような利点があります。
乾式は、使わないときは、水が出ないため、誰かが開けてしまっては消防活動時に思わぬところから水が噴出してしまう場合があります。
また、乾式は最下部に排水弁が設けられているため、使用後は排水弁から水を出さないといけません。活動時、排水弁が空いていれば、水が放出してしまい充水しないというような問題も発生します。
乾式と湿式どちらも逆止弁が設けられているので、水を止めても、逆流してくることはありません。
活動時に考えること
送水口、放水口ともに65mm口径のホースの接続が可能なこと
放水口に50mmもしくは40mmホースを持っていくときは、分岐管などの媒介を持っていくこと。
乾式の際水が出ないときは、他階の放水口もしくは排水口が開いている場合があること。
背圧損失(高さによる圧力損失)を考えること。10mにつき-0.1MPaの損失。
これらを意識しながら連結送水管を使うようにしましょう。